実はPUKUBOOKコラムで始めて取り上げた植物園が先日紹介した新宿御苑。初めてなのに、アウェイ。しかも初来園。いやいやだったらそれよりも、いつもいつもお世話になっている地元の植物園を紹介しておかないと!というわけで、もはや「庭」と呼べちゃうくらい足しげく通わせていただいている「京都植物園」を紹介させていただきます。
日本最古の植物園として小石川植物園も紹介させていただいていましたが、こちらも1924年(大正13年)に開園した「日本最古の公立植物園」と歴史ある植物園です。
もともと起伏の少ない京都盆地の神社と田園地帯だった敷地は広く平坦で、高い木々が植えられた林の間に敷設された歩道を歩きながら、合間合間に植えられた季節の花を楽しむような雰囲気。広く遠くまで見渡せる道やエリアがほぼなくて、何もない林道を歩いているととつぜん新しいエリアに出るという、まるでゲームでもやってるかのような独特の雰囲気があります。
この日はちょうどあじさいとバラが見頃でした。
国内最大級とも言われる京都植物園の観覧温室。大きな曲線が優雅な、モダンなデザインの建築です。1992年に竣工で、施設としては30年とベテランの域ですが、京都植物園の長い歴史からすると比較的新しい建物です。
我らが多肉植物は砂漠サバンナ室がメインですが(内緒ですが入口入ってすぐトイレ方面に直行するとサバンナ室から入れます)、入り口のジャングルエリア、出口の蘭・アナナスエリアも見応えたっぷりのボリュームです。
この温室で出会える多肉植物たちをダイジェストで紹介していきます。
園内に飲食のできるカフェはもちろんありますが、お昼時は混雑していますし、お弁当の持ち込みはオッケーですし途中入退場オッケーなので、ぜひ近隣店舗のテイクアウトをご利用ください。この記事の最後におすすめショップも紹介しておきます。
お子様連れの方は、温室の横にアスレチックパークがあるのでぜひお立ち寄りください。僕も子連れで行ったときはお世話になっていました。
奥にあるきのこは中に本がたくさん詰まった図書館になっていて自由に閲覧することが出来ます。
園内に「ビルゲイツ氏が寄贈した本があります」と仰々しいポスターが掲示され、行ってみるとガラスケースに展示されていたコレ。本数冊で何を大げさな。ていうか閲覧できなきゃ寄付の意味なくない?と思ったところ、ちょっと趣旨が違ったみたいで……。
この本は、実は先の屋外図書館(誰でも無料で閲覧できるし、そもそも持ち出し管理している人がいない)に、ある日突然置いてあるのを発見したんだそうです。本人が? いつのまに?と話題に(いやいや流石に本人が来ていたら入った瞬間にわかるでしょ)。このちょっとした「いたずら」をビルゲイツさんは世界中のフリー図書館でやっているそうなんですが、日本では京都だけらしいです。なにかご縁があったんでしょうか。
京都植物園の北門に面するところ。地下鉄の駅があるので電車で来る方は降りてすぐのところですが、このあたりは京都屈指の高級住宅街で、街並みも美しく小洒落たお店もあって散歩するのにいいところです。東京でいうと青山や代官山だと言われています。
いつもちょっと変わったデザインのケーキで目を楽しませてくれるマールブランシュは、うちの京都植物園のお土産の定番です。
京都植物園の南門を出たあたり。駐車場があるので車で来る方はこちら側に来ることになりますが、このあたりは鴨川に沿って「府立鴨川公園」が整備されていて一面の緑を楽しむことが出来ます。
植物園のすぐ横に流れる鴨川。この広くまっすぐ流れる鴨川と、街の四方をぐるりと囲う低い山がつくる景色がいかにも京都らしいので、余力あったらチェックしてほしいロケーションです。
この日は、鴨川を渡ったすぐのところにある洋食屋さん「グリル&コーヒーはせがわ」でランチを頂きました。人気店でむっちゃ並びます(50分くらい待ちました……)。テイクアウトもやっているので、次回はお弁当買って植物園の芝生広場で頂こうと思います(笑)。
僕は大阪府在住ですが、極めて京都よりの大阪で、うちから一番近い植物園がこちらの京都植物園になります。PUKUBOOKを始めた頃からずっとお世話になっているこちらをようやく紹介できました。京都といえば日本が誇る世界の観光地ですが、お近くにお寄りの際はこんな観光スポットにもお立ち寄りいただけたらと思います。
もし車で近隣を回られるなら、ちょっと離れているけど「The Farm UNIVERSAL」さんもオススメさせていただきます。
他にもいろいろな関西ボタニカルスポットを紹介していきたいと思います。お楽しみに。